⑨ 大学・高専における生成 AI の教学面の取扱いについて(周知)
2026年5月14日
2026年5月14日
⑨ 大学・高専における生成 AI の教学面の取扱いについて(周知)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | 大学・高専における生成 AI の教学面の取扱いについて(周知) |
| 発行元 | 文部科学省 高等教育局 専門教育課 / 大学教育・入試課 |
| 発行日 | 令和5年(2023年)7月13日 |
| バージョン | 初版(バージョン番号の記載なし) |
| 対象者 | 国公立大学法人、地方公共団体(大学設置)、文部科学大臣所轄学校法人、学校設置会社、独立行政法人国立高等専門学校機構 |
| 総ページ数 | 5ページ(本文4ページ+別紙) |
| リンクURL | https://www.mext.go.jp/content/20230714-mxt_senmon01-000030762_1.pdf |
📋 内容の詳細な要約
1. 発出の背景
- ChatGPTが2022年11月に公開後、わずか2ヶ月で月間ユーザー1億人を突破するなど、生成AIの普及が急速に進展。
- 政府は「AI に関する暫定的な論点整理」(2023年5月)を取りまとめ、利便性と懸念・リスクのバランスを取ることを方針として掲げた。
- 多くの大学・高専が既に独自の指針策定を進めており、文科省がその参考となる共通的な考え方を整理・提示。
2. 基本的な考え方
- 生成AIの教学面の取り扱いは各機関が自律的・主体的に判断することが重要。
- 技術の急速な進展を踏まえ、指針の継続的な見直しと状況把握が不可欠。
- 本文書は有識者や数理・データサイエンス・AI教育強化拠点コンソーシアムの協力を得て策定。
3. 生成AIの利活用が有効と想定される場面
| 場面 | 具体例 |
|---|---|
| 学生の主体的な学びの補助 | ブレインストーミング、論点の洗い出し、情報収集、文章校正、翻訳、プログラミング補助 |
| AIリテラシー教育 | 生成AIの原理理解、プロンプト工夫、出力検証、技術的限界の体験 |
| 教員・事務への活用 | 教材開発、大学事務の効率化 |
4. 留意すべき観点(リスク・注意点)
① 学修活動・成績評価との関係
- 生成AIの出力をそのまま提出することは学びの深化につながらず、原則として不適切。
- 意図せず剽窃(盗用)となるリスクがある。
- 対策として、利用した旨・種類・箇所の明記、小テストや口述試験の併用を推奨。
- AI判定ツールの結果を過信しないことを注意喚起。
② 生成AIの技術的限界
- 大規模言語モデルは確率的に次の語句を生成する仕組みであり、虚偽情報やバイアスが含まれる可能性がある。
- インターネット検索と同様に、出力内容の確認・裏付けが必要。
③ 機密情報・個人情報の漏洩リスク
- 入力内容が意図せず流出する可能性があるため、機密・個人情報の安易な入力は禁止。
- 個人情報保護法や各機関のセキュリティ指針に従った対応が必要。
- オプトアウト機能(入力内容を学習に使用させない)の活用も選択肢の一つ。
④ 著作権に関する留意点
- 他者の著作物を複製・アップロードする場合は原則著作権者の許諾が必要。
- 授業内での利用は著作権法第35条により許諾不要だが、ホームページへの掲載等は許諾が必要。
- 生成物が既存著作物と類似する場合の権利侵害リスクに留意。
5. 今後の取り組み
- 文部科学省は「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」を通じ、優れた教育プログラムを認定・普及。
- 「数理・データサイエンス・AI教育強化拠点コンソーシアム」(全国9ブロック)にて、モデルカリキュラムや教材の開発・改善を継続。
- 各大学・高専に対し、これらの取り組みへの積極的な参画・活用を求めている。
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